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会社員 左下肢の痺れ・痛み(49歳 男性)

2018.07.10

症状別事例

【主訴】

左のふくらはぎ〜つま先にかけての痺れ・痛み

【問診】

数年前から冷える時期になると症状が現れるようになったが、きっかけは特になし。
朝は楽だが、夕方にかけて症状が出現する。
お風呂で温まっている時や、暖かい時期になると症状は改善してゆく。

【治療と経過】

下腿三頭筋というふくらはぎの筋肉の緊張が強く、左のふくらはぎに静脈瘤が確認できました。
また反射の異常は確認されず症状の出るポイントが足の指先全てにあるため、血行不良による末梢血管への循環不良による症状の現れと判断し、
下腿の過緊張筋を緩めるように施術を行いつつ静脈瘤に対しては基本的に極端に刺激は入れず、ラジオ波で代謝を上げ循環を促すように経過を追いました。
初回から痛み・痺れの症状は少なくなり、3回目の施術以降痛みは改善し、若干の痺れ感が残っていますが現在3週に一度のペースご来院していただき改善の経過をたどっています。

【カイロプラクターからのコメント】

この方は静脈瘤により足の循環不良が原因で痺れや痛みを起こしたものだと考えられます。
慢性的に症状が続くと歩行異常により足の筋肉の張りが強くなったり、むくみや足の吊りやすさ、また腰痛の原因となるので気になる症状がある方は早めの治療をお勧めします。

静脈瘤がある場合、静脈血が再循環(逆流)している状態のため足の静脈に大きな負担をかけています。
本来、静脈瘤は立ち仕事をしている女性に多いとされていますが男性にも起きうる病気です。
症状が軽度の場合長時間の立位は避け、弾性のストッキングを着用し症状のある側を少し高く上げておくと症状は改善していきますが、
症状が酷く改善しないものや慢性の静脈血行不全がある場合などに対しては、大・小伏在静脈の皮下抜去(ストリッピング)、静脈の高位結紮術(こういけっさつじゅつ:静脈瘤が発生している静脈より高い位置で縛りつけ、血液の逆流を防ぐ方法)、静脈瘤の切除、硬化薬注入による治療などが行われます。
慢性的に症状が続くと、浮腫や出血、血栓性静脈炎や皮膚炎を起こし治りにくい皮膚のキズ(難治性潰瘍)を残すケースもあります。

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